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夏休みも休めるパートを見つける!仕事選びのポイントと働き方ガイド

夏休み、子どもにとっては待ちに待った長期休暇ですが、パートで働く主婦(主夫)にとっては「仕事と子どもの世話、どう両立しよう…」と頭を悩ませる時期ではないでしょうか。

収入が途絶えるのは避けたいけれど、家族との大切な時間も犠牲にしたくない。この記事では、そんなジレンマを解消し、学校関連やシフトの融通が利く職場など夏休みを確保しやすいパートの探し方から、勤務時間の調整や学童保育を活用するといった賢い働き方、早めの相談で休暇をスムーズに申請するコツまでを徹底解説します。あなたに合った職場を見つけ、仕事と家庭を両立させながら、充実した夏を過ごすためのヒントがここにあります。

1.夏休みも休めるパートの探し方と特徴

1.1.夏休みが取りやすいパートの特徴

シフトの自由度が高い職場ほど、学校が長期休みに入る7月下旬から8月末までの期間に休みを申請しやすい傾向があります。子育て中の女性が仕事を探す際には、勤務時間や日数の柔軟性を重視する傾向があり、特に夏休みのような長期休暇に対応できるかは職場選びの重要なポイントになります。次の3点は特に重要です。

  • 閑散期が夏と重なる業界

業界によりますが、例えばアパレル業界ではセール後の8月が閑散期となるため、この時期は休みを調整しやすい可能性があります。ただし、同じ夏でも7月はセールで繁忙期にあたるため注意が必要です。

  • 多めの人員を確保している店舗

スタッフに余裕がある職場は、急な欠員にも対応しやすく、長期休みの交代要員を確保しやすい環境です。

  • シフト公開が早い

勤務予定が1か月以上前に提示される現場なら、旅行や帰省といった家庭の行事と調整しやすくなります。

1.2.夏休みが休めるパートの種類と具体例

繁閑差が大きい業種や在宅型の仕事は休み調整がしやすいです。代表的な職種を5つ取り上げます。

  • 学校給食調理補助

小中学校の長期休暇中は、基本的に業務がありません。

  • 大学事務補助

前期試験が終わる8月は学生が少なくなり、業務量が減るため休暇を取りやすい傾向があります。

  • コールセンターの夜間シフト

日中は子どもと過ごし、家族が就寝した後に勤務することで、生活リズムを調整できます。

  • ウェブライターやオンライン講師

在宅で案件単位で仕事を進められるため、納期を前倒しで完了させれば、まとまった休みを確保できます。

  • シーズン商品の検品・梱包

お歳暮やクリスマス商戦に向けた準備が本格化する9月より前は、比較的業務に余裕があります。

Indeed Japanの調査によると、在宅案件の裾野は拡大を続けています。求職者が「リモートワーク」のキーワードで仕事検索をする割合は2019年から2025年の6年間で2.9倍に増加し、特に「フルリモート」での検索数は同期間で90.9倍にまで拡大しており、在宅で働きたいというニーズの高さがうかがえます。

1.3.子育て支援制度が充実した職場を選ぶポイント

2025年4月に改正雇用保険法が施行され、「出生後休業支援給付」や「育児時短就業給付」が新設される予定です。厚生労働省によると、これらの給付は子育て期の多様な働き方を経済的に支えることを目的としています。こうした法改正にいち早く対応し、社内規定を整備する企業は、子育て世代を支援する姿勢が強いと判断できます。選考時に確認したい着目点は次の通りです。

  • 産休・育休の取得率と復帰率を具体的に公開しているか
  • 子どもの看護休暇が時間単位で取得できるか
  • 事業所内託児所や提携保育園などのサポートがあるか

こうした制度が整っている企業を選ぶと、夏休みに限らず年間を通じて柔軟な働き方がしやすくなります。

2.夏休みの働き方と子どもの預け先

2.1.夏休みの働き方 3つの選択肢

パート勤務者の夏休み期間の過ごし方は、主に3つに大別されます。

  • 完全に休む

家族行事に集中できますが、その間の収入はゼロになります。

  • 時間や曜日を調整する

午前中だけの勤務や週2日勤務など、収入とプライベートの時間を両立させる方法です。

  • 通常通り働く

収入は安定しますが、子どもの預け先を確実に確保する必要があります。

ご自身の世帯の家計状況、子どもの年齢、祖父母などのサポート体制を踏まえて最適な選択をすることが、ミスマッチを防ぐ鍵です。

2.2.夏休みに仕事をする際の子どもの預け先

こども家庭庁の調査によると、2024年5月時点で学童保育(放課後児童クラブ)の待機児童は1万8,462人にのぼり、過去最多となったと報告されています。公的サービスだけでは枠が埋まるリスクを視野に入れ、複数の預け先を組み合わせる工夫が重要です。

  • 民間学童

預かり時間が長く、英語やプログラミングなど専門的なプログラムも多彩で、学習習慣づくりにも役立ちます。

  • ファミリー・サポート・センター

地域の有償ボランティアが、自宅での預かりや習い事への送迎などを担ってくれます。

  • 祖父母のサポート

遠方に住んでいる場合は、夏休みの短期帰省と組み合わせることで、親子・祖父母双方にとってメリットが大きくなります。

  • スポーツクラブの短期教室やサマーキャンプ

1日単位で申し込めるプログラムも多く、勤務日と柔軟に組み合わせやすいのが特徴です。

3.長期休みを取るメリットと休暇申請のコツ

3.1.パート主婦(主夫)が長期休みを取るメリット

長期休暇で得られる効果は、家族との時間だけでなく、自己成長の面でも大きいものがあります。

休暇中に家族と過ごす時間が増えることで家庭生活が充実する一方、自己啓発の機会として活用することも可能です。

子どもとじっくり向き合う時間は、子どもの主体性を育む機会になり得ますが、生活リズムの変化が負担になる場合もあるため、過ごし方には配慮が求められます。

また、自身の資格取得の学習や副業に挑戦する時間を確保し、長期的なキャリア形成を見直すきっかけにもなります。

心身のリフレッシュは仕事へのモチベーション向上に繋がる可能性がありますが、休暇中に働き方を見つめ直した結果、転職を考えるきっかけになることもあります。厚生労働省の「働き方・休み方改善ポータルサイト」では、働き方改革の先進事例としてIT企業ペンシルが紹介されており、長期休暇制度が社員の定着を促すインセンティブとして注目されています。

3.2.長期休暇をスムーズに申請するためのポイント

パートタイム契約であっても、労働基準法第39条に基づき、勤務日数に応じた年次有給休暇を取得する権利があります。この権利を円滑に行使するため、以下の手順を踏むと承認されやすくなります。

  • 事前の相談

4月のシフト作成時点など、なるべく早い段階で夏休み取得の希望を上司に口頭で伝えておきます。

  • 引き継ぎの準備

6月末までを目処に簡単な引き継ぎ資料を作成し、休み中の業務をカバーしてくれる同僚と当番日を交換するなど、具体的な調整を進めます。

  • 正式な申請

シフト表が確定したら、速やかに有給休暇の申請書を提出し、改めて口頭でも確認します。

  • 直前の再確認

休暇に入る前日に、関係者へメールで再度引き継ぎ事項と緊急連絡先を共有し、感謝の言葉を伝えます。

4.夏休みも休めるパートの求人情報の探し方

4.1.求人サイトでの効果的な検索方法

大手求人サイトで検索する際は、キーワードと絞り込みフィルタを組み合わせるのが効果的です。例えば、「短期 パート 7月」「学校休み 事務 未経験」のように、時期や状況を表す言葉を追加するとヒット率が上がります。条件フィルタでは「家庭都合の休み調整可」「在宅勤務OK」「週2・3日からOK」などを同時に指定すると、希望に近い求人を効率的に絞り込めます。

4.2.ハローワークや地域の情報誌を活用する

公共施設の調理補助や学校図書室の期間雇用といった求人は、ハローワークのインターネットサービスや各種求人サイトのほか、自治体が発行する広報誌や地域のフリーペーパーでも見つかることがあります。応募の際は、募集要項と一緒に職場環境の写真が掲示されているかを確認し、職場の雰囲気を把握しておくと入社後のミスマッチを減らせます。

4.3.子育て中の主婦(主夫)向け求人サイトの活用

子育て世代に特化した求人サイトでは、「17時までに退社可」や「長期休暇の取得OK」といった条件で求人を絞り込めるため、一目で希望の求人か判断できます。これにより、保育園のお迎えなど、子育て中のライフスタイルに合った仕事を探しやすくなっています。

4.4.具体的な求人情報の見極め方

求人票をチェックする際は、次の3点を必ず確認しましょう。

  • 「長期休暇の相談可」「学校行事を優先できます」といった柔軟な対応を示唆する文言
  • 有給休暇の最低付与日数と、可能であれば過去の取得実績
  • 面接時に、年間の繁忙期と閑散期がわかるカレンダーなどを提示してくれるかどうか

面接で下記のような質問をすることで、夏休み取得の現実度をより正確に把握できます。

  1. 「子どもの夏休み期間に、長期でお休みを取得されているパートの方はいらっしゃいますか?」
  2. 「これまでの実績として、最大で何日くらい連続で休暇を取られた方がいますか?」
  3. 「翌月のシフトは、いつまでに希望を提出すればよろしいでしょうか?」

この記事は子育て期のパート勤務者が夏休みを家族と充実して過ごすための情報をまとめたものです。記事で紹介する求人動向や法制度は執筆時点の情報です。制度の利用や求人への応募時には、必ず最新の情報を再確認してください。

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