人事院にて、代表 石川が女性職員キャリアアップ研修を行いました。
こんにちは!
ワカルク公式編集部です。
2024年2月2日、人事院にて代表の石川が女性職員キャリアアップ研修の講師を務めましたので、当日の様子をご紹介します。
当事者と上司、双方の視点から考える、真の女性活躍とは?
『育児と仕事を両立している国家公務員の女性職員がより生き生きと働くためのヒント』をテーマに、中央省庁で働く妊娠・子育て中の女性職員の方々と、その上司の方々を対象に、研修を実施いたしました。
参加者は総勢55名。
・妊娠・子育て中の女性職員の方々が30名
・その上司の方々が25名(女性:2名、男性23名)
当事者だけ、上司だけを対象とする研修は過去にも例があったようですが、両者が一堂に会する研修は今回が初開催とのこと。どんな場になるだろうか?運営のみなさんと内心ドキドキ・ワクワクしながら当日を迎えました。
第1部|講演
石川自身のこれまでの経験から、
・ワーキングマザー(当事者)
・ワーキングマザーを部下にもつ上司(経営者)
の両方の視点からお話をさせていただきました。
ワーキングマザー(当事者)として
・職住一体型の環境で生まれ育った現体験
・3人の出産・子育てと仕事。組織に属しながら「働く」以外の人生の要素をどう融合させていくかの実験をして感じたこと
ワーキングマザーを部下にもつ上司(経営者)として
・子育て中メンバー8割のテレワーク組織を創って見えてきたこと
・テレワーク組織のデメリットを解消するための工夫
・マネジメントポリシー
仕事においては、
「男/女、子育てしてる/してない、フルタイム/時短、という属性関係なく、時間あたりのパフォーマンスは同じである」
という考えのもと、組織として、1人ひとりが自律して働き続けられる環境や文化をどう創っていくか、ワカルクでの実践例を踏まえてお伝えさせていただきました。
ウォーミングアップ|「アンコンシャス・バイアス」クイズ
前半の講演を終え、ワークショップに行く前のウォーミングアップとして、アンコンシャス・バイアスに関するクイズを行いました。
アンコンシャス・バイアスとは・・・
「アンコンシャス」=無意識の
「バイアス」=偏見、偏り、思い込み
私たちは日常的にどんなアンコンシャス・バイアスを持っているのか?
slidoというツールを用いてクイズを2問実施しました。
各自のスマホからQRコードを読み取り、回答を入力。回答は匿名でリアルタイムにモニターに表示されるので、他の人の回答を見ながら納得の声があがったり、意外な回答に笑いが起きたり。受講生にも動きが生まれてきました。
クイズの中では、自分自身の無意識の思い込みを知ることだけではなく、多様なものの見方を面白がることの大事さを体感してもらいました。
第2部|ワークショップ
いよいよメインのワークショップスタートです。
『当事者と上司の視界の違いを知り、育児と仕事を両立しながらより生き生きと働くためヒントをみつけよう。』
をテーマに、女性職員8組、上司6組のグループに分かれてワークショップをスタート。
事前アンケートで、双方の立場から、今の職場に対するご意見をいただき、それを元に、「よりチームが心地よく感じられるようになるにはどうなったらよいだろう?」をディスカッションしました。
女性職員のみなさんは、年間を通して同テーマの女性職員キャリアアップ研修に参加されていることもあり、お互いの職場は違えど、すでに打ち解けていらっしゃったのですが、上司の皆さんをお招きする研修は今回が初。
普段は各省庁で全く異なる仕事をされている上司のみなさんも、ディスカッションを進める中で、実は組織運営に対する課題感や気にかけているポイントが同じだったと、自然と打ち解けていらっしゃる姿がとても印象的でした。
すでに女性職員の方々、上司の方々がお互いを思いやりながら組織運営をされている様子も垣間見れ、よりよくするためのアイディアだけではなく、今無意識で実践してくださっていることも改めて振り返り、言語化していきました。
<ご意見の一部をご紹介>
・子どもの体調不良で早退しないといけない時、帰りやすい雰囲気を作ってくれるのが本当に助かっています。
・嫌な顔ひとつせず業務を代わってくれたりサポートしてくれていることに感謝しています。
・より両立がしやすいような働き方の選択肢が増えたらいいなと思っています。
・テレワークをみんなが利用しやすい体制・仕組みづくりをしていけるとよいと思っています。
・できること、できないことを確認しながら業務の依頼をしています。
始まるまでの運営側の緊張をよそに、会場内は終始和やかで、笑顔あふれる面々が見れ、とてもホッとしました。
さいごに
積極的な姿勢でディスカッションに参加してくださった受講生の皆さま。立場は違えど、お互いへの思いやりあふれる意見を沢山出してくださったこと、大変うれしく思います。本当にありがとうございました。
そして今回、研修講師のお声がけをいただきました人事院の皆さま、開催直前まで準備万端にサポートいただき、本当にありがとうございました!