代表 石川が日本キャリアデザイン学会 研究会へ登壇いたしました!
こんにちは!
ワカルク公式編集部です。
先日12月11日に日本キャリアデザイン学会さんの研究会「2023年度 第1回キャリアデザインライブ !」に、代表の石川が登壇させていただきましたので、当日の様子をご紹介したいと思います。
はじめに
日本キャリアデザイン学会とは
研究者、学生、実務家、専門家や関心のある市民が参加し、それぞれが自らの枠を越え、共同して新しい学びの形成に参画することを通じ、キャリアの転換期に新しいキャリアを模索する人々に対し、キャリアデザインの科学を提示することを目的として組織された学会です。今回ワカルクにお声がけくださった田中潤さんは、石川が前職時代から大変お世話になっていた間柄。
コロナが落ち着き出社回帰の会社も増える中、創業以来完全テレワークの就業を貫き、9割ほどが子育て女性で構成されているワカルクの働き方と、それを支援する仕組みは、いろいろな方の参考になるのではないか、ということでお声がけをいただきました。
イベント概要
「働く」・「働かない」の1か0かの選択ではなく、ライフイベントの波を上手に乗り越えながら、0.1 でも0.2 でも働き続けられる環境を創りたいと考え、ワカルクを立ち上げた石川のキャリア観、実現させたい世界。
そして、組織運営でしている様々な工夫や、実際の課題感などを交えて、お話させていただきました。
登壇者:ワカルク代表 石川 沙絵子
ファシリテーター:日本キャリアデザイン学会 副会長 田中 潤さん
内容を一部ご紹介
なぜワカルクを創業したのか?
石川は東京築地出身で、創業70年を超える焼鳥屋の娘として育ちました。
93歳まで毎日元気にお店に立っていた祖母や、歳の近い自分たち3姉妹の子育てをしながら店を切り盛りする母の背中を見て育ったということで、身近な女性がライフイベント関係なく働き続ける姿が色濃く生活の中にありました。
「働くことはイコール生きることである」という考えが石川の土台になっています。
社会人として働きだしてからは、”働く”と”暮らす”が分断されてしまっている組織が多いことに疑問を持ち、どうしたらみんなが働きやすい社会が創れるんだろう、と強い興味を持つようになりました。
自らを実験台に、働きながら子育てする大変さを体験
当時は、営業職の女性で産育休をとって職場復帰する人がまだまだ少なかった時代。石川は、「子どもと一緒に働くのはどのくらい大変なのか?」ということを自身を実験台にし、様々なTRYをしました。
例えば、「通勤時間帯に乳児を連れて電車で出勤してみる」とか、「子連れで会議に参加してみる」、など。
母になり、時短勤務で働くということは、限られた時間内に成果を出し続けるという働き方。自分と周囲との時間の流れに対する認識の違いや、会社組織がいかに”暮らす”と分断されている仕組みなのかを身をもって体験しました。
同時に、当時まだ珍しかったテレワークという働き方を選択できていた石川は、自分の恵まれた環境と対象に、働き続けることを諦めざるを得ない女性たちがまだ世の中にたくさんいることを知ります。何か自分にできることはないか?との想いがその後の創業へ結びついていきます。
組織づくりで大切にしている考え方
「子育ては最大の人材育成」だと思っています。
子育てしていることを理由に謝る機会ばかりが増えていることはナンセンスで、子育てって、何よりも素晴らしい経験であるからこそ尊重しましょう。ということを声を大にして伝えたいですね。
ただ、仕事においては、業務の受け渡しをうまくするための工夫は必要で、それがうまくいっていない場合に本人と周囲の間に溝が生まれてしまうんだと思います。
仕事が忙しく、一番下の子もまだ小さい。子どもの習い事の送迎まで手が回らず、度々代わってくれていた先輩ママの言葉に救われて今があります。
「自分ができる時期がきたら、次の人たちを助けてあげればいいよ。」
その時にその人にお返しができなくても、時間と対象をズラして手を差し伸べることも恩返しになるということに気付き、今の組織運営の大切な考え方の1つになっています。
ワカルクでは、時短勤務であっても、未経験業務であっても、「まずはやってみよう」とチャレンジを推奨しています。
例えば、
・全社MTGや社内イベントの運営を当番制にし、企画や当日のファシリテーションに慣れてみることや、
・「失敗は組織の知恵として活かしていく」という考え方を浸透させ、挑戦することへの怖れを払拭する風土づくりなど、
限られた働き方であっても、回数は少なくても、チャレンジの機会を継続的に持ち続けることを大切にしています。
テレワーク組織の運営のポイント
ワカルクでは、テレワークのメリット・デメリットを踏まえた上で、ルール作りや組織運営の工夫をしています。
そして、そのデメリットを解消するために、
1、ビジョン、ミッション、バリューの浸透
2、情報共有の工夫
3、コミュニケーションの工夫
の3つの観点から、具体的な事例を踏まえながらお話させていただきました。
参加者の方からチャットでいただいた感想で気づいたのですが、ワカルクは「伝える文化」が根付いていて、そのための工夫が随所にちりばめられているということ。
テレワークに大事なのは、「伝えたつもり」にせずに、「徹底的に伝え続ける」こと。
事業推進においても、メンバー間の関係性構築においても、引き続き大切にしていきたいなと思いました。
さいごに
当日は、東京成徳大学キャリアセンター長 稲垣先生の大学内オフィスから配信させていただきましたが、終始和やかな雰囲気を作って盛り上げてくださったことで、大変楽しくお話ができました。
運営メンバーの皆さま、本当にありがとうございました!
また、年の瀬のご多用な中、学会員の方、非学会員方含め、多くの方にご参加いただき、ご質問や感想も途切れることなくたくさんいただけたこと、とてもうれしく思います。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!